忙しい毎日の中で、つい後回しにしてしまいがちな「自分の健康」。
このブログでは、産業保健師として働くわたしが、職場で実際にお話している健康講話の内容を、より身近に感じられるよう一般向けにまとめています。
日々の生活に役立つ「ちょっとした健康のヒント」をテーマごとにお届けしていく予定です。気軽に読める健康コラムとして、楽しみながら参考にしていただけると嬉しいです。
今回は、知っておきたい紫外線との賢い付き合い方「正しい日光浴のすすめ」についてお話します。

なぜ日光浴が必要なの?
日光浴には、次の効果があります。
ビタミンDの生成
骨や歯の健康を維持するために欠かせません。
ビタミンDには、カルシウムの吸収を助け、丈夫な骨をつくる働きがあります。
食事でカルシウムをとっても、ビタミンDが不足していると、うまく吸収されずに流れてしまうことも。
つまり、カルシウムを効率よく身体に取り入れるためには、日光浴によるビタミンDの生成がとても大切なんです。
セロトニンの分泌促進
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が促進されることにより、精神の安定、気分の向上に役立ちます。
体内時計のリセット
質の良い睡眠のために、日光を浴びて体内時計を調整することが大切です。
免疫力の向上
病気に対する抵抗力の強化にもつながります。
日本人はビタミンDが不足している?
ビタミンDの1日の摂取の目安量は9.0μgといわれています。
しかし、全世代でビタミンD摂取量は目安量よりも低い結果となっています。また、特に女性が低い傾向にあります。
ビタミンDの驚くべき役割
ビタミンDとは?
- 脂溶性ビタミンの一種
- 骨や歯を丈夫にしてカルシウムの吸収を助ける
- 免疫機能の調整にも関与
- 食事や日光浴によって生成される
足りないとどうなる?
- 子どもでは骨が柔らかく、弱く、変形し、痛みを伴うくる病に
- 大人では骨の痛みや筋力低下を引き起こす骨軟化症に
日光浴とビタインDとの関係は?
ビタミンDを生成するためには
- 紫外線が必要
- ビタミンD合成に必要な紫外線はUV-B
- UV-Bは一般的な窓ガラスや日焼け止めで遮断される
- 室内で日差しを浴びてもビタミンDは効率よく作られない
食事からビタミンDを摂るためには?
ビタミンDは食事からも摂ることができます!
・鮭、サバ、イワシなどのお魚
・キノコ類(干しシイタケなど)
栄養も豊富なので、日光浴と併せて積極的に摂りましょう。
日光浴のメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
| ビタミンD生成 | シミ、シワ、たるみの原因 |
| 精神的な健康 | 日焼け |
| 睡眠の質向上 | 皮膚がんのリスク増加 |
| 免疫力向上 | 白内障のリスク |
正しい日光浴の3つのポイント
- 時間帯を選ぶ 紫外線の強い時間帯を避けましょう
- 時間を守る 短時間で十分な効果があります
- 場所を選ぶ 日陰や散歩中に
日光浴の理想的な時間帯
地域・季節・天候によって変わりますので、目安として参考にしてください。

夏は、午前9時から11時ごろ、午後3時から5時ごろ(紫外線が強い午前11時から3時ごろは避けましょう。)

冬は、午前10時から午後2時ごろ がおすすめです。
日光浴の理想的な時間
顔や手のひら程度の露出で大丈夫です。
夏は5分から10分、冬は15分から20分 の日光浴が理想的です。
日差しが弱いほど時間を長く、強いほど短くしましょう。
シチュエーション別日光浴の例
| 家の中 | 窓を開けて日光を浴びる (一般的なガラス窓ではUV-Bの多くが遮断されます) |
| 通勤・通学中 | 徒歩や自転車で移動する |
| 休憩中 | 屋外でランチやコーヒーブレイク |
| 散歩やガーデニング | 楽しみながら自然に日光浴 |
日焼け止めとの賢い付き合い方
日焼け止めは完全に塗るのではなく、顔や腕など、長時間露出する部分は塗りましょう。
目的は、紫外線による肌へのダメージを防ぐためです。
毎日使う必要性はなく、長時間過ごす場合は必須です。また、汗をかいたらこまめに塗り直すようにしましょう。
日光浴後のスキンケア
なぜスキンケアが必要?
- 紫外線肌を乾燥させ、バリア機能を低下させる
- 放置するとシミやシワの原因に
そのため日光浴後にはしっかりケアすることが大切です!
- 冷やす:日焼けした部分を冷たいタオルなどで冷やす
- 保湿:化粧水や乳液でしっかり保湿
- ビタミンC摂取:ビタミンCを摂取することで内側からもケア
季節ごとの注意点

夏
・紫外線が強く、短時間でOK
・紫外線対策(帽子、サングラス、薄手の長袖など)と併用
・熱中症に注意

冬
・紫外線が弱く、やや長めの時間が必要
・日差しが気持ちよいので、窓を開けてのんびりと
まとめ:健康的な日光浴の秘訣
- 短時間、少量でOK!
- 時間帯を選ぶ(午前中や夕方)
- 日焼け止めは使い分ける
- 日光浴後の保湿ケアを忘れずに
- バランスが大切(デメリットも理解し、賢く付き合う)
日光浴は身体にもこころにもメリットがあります。
適度な日光浴と適度な紫外線対策を両立させ、賢く付き合いましょう!


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